解体工事を行う際、解体する住宅にアスベストを含む有建材が使用されている場合、アスベストは健康被害を起こす原因となるため、注意が必要になってきます。
解体工事を依頼する前に、ある程度依頼人側がアスベストが含まれている可能性があるのかがわかっているだけで、業者との打ち合わせもしやすく、解体工事も円滑に行うことができます。
それを踏まえて、本記事では、アスベストがどういう場所で使われている可能性があるかについてまとめていきます。
【解体工事のアスベスト】アスベストが含まれている場所
アスベストは基本的に、築年数を目安として考えると自分の家で使用されている可能性があるかどうかわかります。
危険性の高さから、2006年9月から使用が禁止されるようになりました。
1970年頃から危険性が叫ばれるようになったので、それ以前の建物は使用率が高く、それから禁止され始めた2006年までの建物は使用率がわずかでもあるかもしれないと考えた方が良いです。
アスベストが使われる場所は?
資材別に分けて、アスベストが使われている場所について解説していきます。
内装材
家の内装には石膏ボードやケイ酸カルシウム板などが使われることがありますが、これらにアスベストが含まれている可能性があります。
一目ではわかりにくいかもしれませんね。
床材
ビニル床タイルやビニル床シートにアスベストが含まれている可能性があります。
フローリング材や石材などは含まれていないので、床材は見た目で判断しやすいです。
外装材
外壁に窯業系サイディングや建材複合金属系サイディング、ケイカル板(ケイ酸カルシウム板)などが使われることがありますが、これらにも含まれていることがあります。
屋根材
住宅屋根用化粧ストレートや石綿含有ルーフィングにアスベストが含まれています。
屋根材の吹き替えをしていたら問題ないですが、もし15~20年以上吹き替えをしていない場合は、アスベストが含まれている可能性が高いと考えていいでしょう。
煙突材、風呂釜排熱管材
最近の建物ではほぼ見られませんが、セメントで作られた煙突や風呂釜を使用している家であれば、アスベスト使用の可能性は高そうです。
吹き付け材
公共施設などで多いのですが、アスベストの耐火性を使った吹き付け材を採用している場合があります。
心当たりがあれば、チェックしておきましょう。
まとめ
アスベストは2006年から使用を禁止されるようになったため、それ以前に建築した建物は注意が必要です。
その中でも、一部の内装材、床材、外装材、屋根材、煙突材、風呂釜排熱管材、吹き付け材に使われている可能性があるため、気になった人は業者に相談するようにしましょう。